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シドヴィシャスに成り遅れた女の暴言

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日常、非日常

最近、村上春樹氏のエッセイ『やがて哀しき外国語』とやらを読んで、あー、やはり物を書く才能のある人というのは、ずば抜けた観察力の持ち主なのだと改めて感じた。どのような詳細も深く追求し、それでいてしつこくないから凄い。塩ラーメンみたいな文章である。やはり、さらっと濃い後味を残す書き方をする人を尊敬する。私自身、物事を追求するアカデミアに所属しているものの、こういった気持ちの良い文章に出会う事は稀である。知識を見せびらかすためだけの文章は、どことなくえげつないし、どんよりと重く、読んでいてつらい。村上春樹みたいな教授が、マルクス主義の解説や存在主義の読解を書くと、読んでいる方の知識の質も高まるだろうに。

私も(恥ずかしながら)将来こんな文章が書けるといいなーと思う。でもやはり、性格上無理だと確信している自分がいる。そもそも私は、何かにこだわるという観念が欠如している。自分という人間は、その場その場の刺激と、少しの直感、そして感情のみで出来上がっているといっても過言ではない。数少ない人間関係を除いては、なにかを長期間続けたり、溺愛したり、夢中になったりすることはまずない。昔から、非日常と自由を結びつける人間であり、なにかがルーティーンになったり習慣化するとすぐ窮屈になってしまうのだ。私にとって、慣れとは最大の敵であり、最も恐れるものの一つである。確かに、非日常にある自由と刺激を味方にすると、孤独がおまけにやってくる。しかし、この孤独は日常化ほど恐ろしい怪物ではない。

やはり村上春樹みたいに、ストイックに生きると良い文章が書けるのだろうか。。こんな水みたいな女には、あの塩ラーメンの後味は作り出せないものだろうか。。

面白い観点、視点を持っている奴はこの世に腐るほどいる。そしてそれを巧く表現できている人も腐るほどいる。でも、そういったものを静かに観察し、分析し、ある一種の芸術にしてしまう人は稀である。そのレベルに到達するためにはどうすればいいのだろうか。。経験か、想像力か、それとも集中する体力なのだろうか、、いずれにせよ、努力からくるものだろうと思われる。でもやはり、村上春樹や三島由紀夫、ヘミングウエイなどなどのマッチョストイック主義は性に合わないような気がする。

この時代が求める文章とはなんだろうか、、戦中戦後を体験したタフなロマンチストはもう古いし、慢性鬱の坊ちゃん的文章なんていうのは現実味を帯びていないし、バブリーな誘惑は過去の話しだし、かといって、村上春樹の小説に書かれている、奇麗で知的な食事やセックスがこの時代を表現しているとは思わないし。私たちの世代とは一体なんだろうか。60年代70年代の青年達が経験したのは、世の中の動きに対する怒りだったかもしれない、しかし同時に、そこから世界を変えれる可能性に満ちていた健康な世代だったようにも思える。でも今の時代は、なんというか、、平和的飽和状態が続き、、怒る前に、関心すらなくなってきているような気がする。なにかどことなく冷めていて、神経質で、不安で、爆発する元気もないような不発弾。。。。この時代の代表作が、ハリーポッターとトワイライトで歴史に残ると、ちょっと寂しいような。。。
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コメント

古い作家ですが、向田邦子の文章は絶妙。
短編は素晴らしいと思いますよ。
私は翻訳でしか読めませんが、カズオ・イシグロを読んでみてください。
個人的にはムラカミを超えると思います。

けい

おれはりょうこのブログ文、長文でもさらっと読めるよ、しかも後味すっきりで。たとえるなら大謝名マックのバニラシェイク!

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ケニー

Author:ケニー
年)  24
生存地)現在ーアメリカ、マッサチューセッツ州
何者?) 国際政治学を学ぶ者
好き)旅、読書、映画、会話、自然と戯れること,アイルランドの紅茶とミルク、音楽、
嫌い) 寒い冬、暇、縦社会、責任、怠慢、マグロ、愚痴
生まれる前はたぶん) さまよえるジプシー、
ネイティブアメリカン,そして70年代のコカイン中毒ヒッピー。地理力がいいことから、海賊かアレキサンダーザグレイトだった説。。それかジンギスカンか。現世にいたっては国籍不明な怪しい女。

音楽は魂に触れるものなら
なんでも聞きます。。ラップ、R&B,カントリーミュージックは例外として。。。。



映画と旅に物凄く心を奪われます。

宜しくね。


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